この作品は、2014年の静岡ホビーショーモデラーズクラブ合同展示会に向けて製作したプライベート作品です。 キットは、タミヤのミニラジコン『タムテックシリーズ』の商品で、純粋なスケールモデルではありません。そのため、ヘッドライトやテールライトがボディと一体でモールドされ、ウインドウガラスも最初からボディに接着済み、更にサイド&ルームミラーやワイパーなどの付属品もついていないため、モールドの切り取りと、タミヤのポルシェの他車種キットからのパーツ流用を行うなど、スケールモデルとしての各種改造を行いました。 |
タミヤのキットは1986年のル・マンに参戦したノースポンサーの車両をモデル化していますが、個人的に1987年のロスマンズカラーがカッコイイと思い、タブデザインのデカールを使用して1987年版として完成させました。 |
スケールモデルとして完成させるために補填したパーツは、ライトレンズとルームミラーがタミヤのポルシェ959、サイドミラーとワイパーが同じくタミヤのポルシェ934です。ディティールアップには、スタジオ27のエッチングパーツを使用しました。キットはディスクブレーキが省略されているため、スタジオ27のエッチングに含まれていたディスクのみ追加したのですが、キャリパーがないのでちょっと不自然かもしれません。(ポルシェ959のブレーキを移植したかったのですが、ハブ径の違いで手前に持ってくるのが難しく、妥協しています) |
こうしてみるとかなりのワイドボディですが、実車の1987年版は、1986年版よりトレッドの拡幅が行われているようですので、厳密には実車より少々ナローなトレッドということになります。 |
ヘッドライトとテールライトは、ポルシェ959から移植しました。ポルシェ961と959は基本的に同じ車なので、このあたりの造形もまったく同じというのが助かります。 |
ライト加工の様子。これをやるだけでも、随分印象が良くなり、完成度に一定の満足を得ることができました。 |
ポルシェ961のフォルムについては以前から魅力を感じていましたが、実際にキットを購入してみて足りないところがあまりに多いのには愕然としました。 しかし、もともとのキットがパーツ数も控えめな構成なことも手伝って、追加加工も思ったほどのストレスにはならず、完成した姿にも満足感を得ることができました。 普段はフェラーリを製作する機会が多く、ポルシェ製作はカーモデル復帰後、実質的に初めての経験だったのですが、曲面を多用した独特のスタイリングに大きな魅力を感じました。今後もレーシングモデルをメインに、ポルシェ製作を続けていければと思います。 |