ドイツレベル 1/700客船クイーンメリー2 






REVELL 1/700

この作品は個人的に製作したものです。

2011年の3月に大阪港に寄港した際、間近に見た実船の壮麗さに魅了されて製作を決意したものの、なかなか製作の時間が取れなかったこともあって完成までに4年もの歳月をかけてしまいました。

キットはドイツレベル製で、同社からは他に1/400と1/1200で同船のキットが発売されていますが、それらは艦船模型製作代行のご依頼で製作したことがあり、今回の1/700製作でドイツレベル製のクイーンメリー2は無事に(?)全スケールのコンプリートを果たしました。(他にエレールの1/600もあるようです)

製作の大半は地道な塗り分けの作業に終始することになりましたが、その甲斐あって完成した姿はイメージ通りとなり、大変満足しています。

1/700で洋上モデルとして完成した『洋上の宮殿』を、ぜひこれからも大切にしていきたいと思います。




1/700『クイーンメリー2』後部からの全景。近代のクルーズ客船は、船尾ギリギリまでキャビンが伸ばされて後部が絶壁となったデザインが多いですが、クイーンメリー2は『古き良きオーシャンライナー』のイメージを残して優美な階段状のデザインが採用されていることが特徴です。



ブリッジ周りも同様で、船首甲板が広く取られているために15万トンを超える巨体でありながらもメタボ感のない美しいデザインに仕上がっています。前方に傾斜するブリッジは初代『クイーンメリー』から引き継いだもので、黒に塗り分けられた船体と赤い煙突のコントラストからは気品を感じさせてくれます。



ブリッジ周りを後部から見た様子。ディティールアップはガラス窓の部分に裏側から透明プラ板を貼ったことと、エッチングの手すりを追加したこと、そして透明プラ板から切り出したバルコニーの手すりのパーツを取り付けたことの3点のみで、その他はほぼキットの組立指示のままで、特に手を加えてたりはしていません。



中央部の様子。大阪天保山港に寄港している実船を見に行ったとき、大観覧車のゴンドラ上からの視界はちょうどこのような具合でした。煙突前部にあるプールのガラス天井は開けた状態とし、デッキ上のシャッフルボードのマーキングの位置は2011年当時のレイアウトに変更しました。



今回の製作では、『実船で透明になっている部分は透明で再現する』ことに拘りました。船室の窓には透明プラ板を貼り、バルコニーの手すりも透明プラ板から自作しました。1/700の船の模型では珍しいほどに透明プラ板を大量に切り出すことになりましたが、客船の華やかさが出て満足しています。



大小のプールとジャグジーが配置された階段状の後部デッキは個人的にも『クイーンメリー2』のお気に入りスポットです。キットではプールの周りは全面的にホワイトで塗装するように指定されていましたが、実船の写真を見る限りでは木製ペンチなどが配置されていて配色も複雑でしたので、実船と同じように塗り分けました。資料に関しては世界的に大変有名な船とあって、乗客の方が撮影された写真や動画をweb上で手軽に収集することができました。



全長345m、総トン数約15万トンという巨大な客船であるにも関わらず、『クイーンメリー2』の「タテ&ヨコ&高さ」のバランスの良さは絶妙です。クルーズ旅行のパンフレットやクルーズ番組のオープニングなど、『クルーズ』といえば何かとこの船の写真が登場することも頷ける美しさですね。客船モデルにしては珍しく、プラモデルキットも各種スケールで充実していることから、人気の高さも伺えます。(キットはフルハルモデルですが、今回は吃水線下を切り取って吃水板を自作し、洋上モデルとして仕上げました)


**総括**


個人的に、客船模型は年一作ペースでの完成をノルマに掲げているのですが、今年も無事にノルマを達成でき、しかも一番思い入れのある船を完成させることが出来て心から喜んでいます。

1/700の客船模型製作は3年前の『くれない丸 http://nabeck.web.fc2.com/jmkurenai.htm』、一昨年の『に志き丸 http://nabeck.web.fc2.com/nishikimaru.htm』、昨年の『摩周丸 http://nabeck.web.fc2.com/masyu.htm』に引き続いて4隻目となります。

排水量もこれまでの船が全長3,000〜5,000トン程度の内航船だったのに対し、一気に約150,000トン(およそ30倍)に増大したことで作業量もこれまでとは比べ物にならない数となり、完成まで4ヶ月もの工期を費やすことになりました。

自分用の作品としては過去に例のない長い製作期間となりましたが、2011年3月10日に大阪の天保山港で実船を見てから「いつかは作ろう!」と思い続けていた船でもあるので、製作期間4ヶ月とはいえ、4年分の思いのこもった作品となりました。

まだまだ1/700で作りたい客船モデルはたくさんあるので、これからも毎年1隻の完成を目標に、製作を続けていけたらと思います。(来年は『タイタニック』を予定しています)


↑オマケ画像。2011年3月10日に大阪港天保山岸壁で撮影した実船の写真です。自分用に『クイーンメリー2』を製作することは、この時からの目標でした。


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