この作品は2010年5月に製作の依頼を受けて製作したものです。
1/350戦艦ビスマルクのキットといえば、レベル製の比較的新しいキットがありますが、タミヤ製をベースとしました。製作のポイントについては、やはりこの時期のドイツ艦特有のバルチックスキーム(白帯と黒帯の直線迷彩)の塗り分けが大きなウエイトを占めます。
有名なライン演習出撃時の塗装だと、この塗り分けは船体舷側部だけなので比較的ラク(グリムスタットフィヨルド投錨前後には更にオーバーペイントが進んだようです)なのですが、就役当時は上部構造物に至るまで、この直線的な塗り分けが行われているため、この塗り分けをいかに正確に行い、真横から見たときにラインをそろえるかがキモでした。
それ以外の部分につきましては、近年発売の1/350日本海軍艦艇キットと比較すると、バリが少々多いくらいでパーツは少なく、非常に組みやすくなっています。
ディティールアップはエッチングパーツにはエデュアルド、主砲、副砲身にFUKUYAの真鍮砲身を使用しました。
キット自体はモーターライズキットとして1970年代に設計されただけあって、非常にシンプルで組みやすいものです。
エデュアルドのパーツもツボを押さえた少なめの構成になっていてビギナー向けですので、ベーシック大和のような1/350艦船ビギナー向けの教材にも向いているかもしれません。
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