この作品は、2012年5月の静岡ホビーショー合同展示会に出展する目的で製作した、フェラーリ348GTCです 1994年のル・マン24時間レースにフェラーリ・クラブエスパーニャから参戦した57号車をモデルとして製作をしております。 1/24のフェラーリ『348GTコンペティツィオーネ』のキットはどのメーカーからも発売されていないため、今回はハセガワの『348tb』のキットをベースに、友人のとみたけさんから提供して頂いたスタジオ27のデカールとタミヤのタイヤ&ホイールを使用し、その他の部分は他キットからの流用部品と自作パーツを組み合わせて形にしました。 以下、今回の製作内容です。 1:ベースキットはフェラーリ348tb、これを348GTCに改造する 2:デカールはスタジオ27製を使用 3:タイヤ&ホイールはタミヤ製(アコードJTCC用?)を使用 4:固定ライトを製作(リトラクタブルヘッドライトをくりぬき、内部をプラ板で自作、レンズはWAVEのHアイズ角型を使用) 5:ラジエーターダクトのフィンをすべて削り取る 6:エアジャッキの差込穴をあける(リアのナンバープレート取り付け穴を埋める) 7:ロールバーを取り付ける(フジミ348チャレンジから流用) 8:ワンシーター化し、バケットシートとレース用ステアリングと消火器を取り付ける(フジミ348チャレンジから流用) 9:6点シートベルトを取り付ける(モデルファクトリーヒロのパーツを使用) 10:GTウイングを取り付ける(アオシマ製ボメックスRX-7用ウイングからウイング本体とエンドプレートを流用、ステーはアルミ板で自作、カーボンフィニッシュ貼付) 11:アクリルサイドスライドウインドウ自作(枠にメタルテープを貼っただけ) 12:車高ダウンとオフセット調整(アップライト取り付け部変更とディスクの削りこみによるオフセットプラス加工) 13:前後牽引フックの追加(フジミF40コンペティツィオーネパーツから流用) 14:レース用給油口(2口)の追加(フジミF40コンペティツィオーネパーツから流用 ノーマル車をベースにモディファイを施してレーシングカーを作り上げていく様子は実車の作業とほぼ同じ工程を踏むことになり、1/24で本物のレーシングカーを製作しているような気分が味わえて楽しい作業でした(笑) |
ボディの塗装は、今回はガイアノーツのサーフェーサーエヴォ ブラック→サーフェーサーエヴォ(グレー)→フィニッシャーズ ファンデーションホワイト→ファンデーションピンク→リッチレッド→ガイアノーツ ピュアオレンジ+黄橙色→クレオス フタロシアニンブルー→フィニッシャーズ オートクリアーという順番です。 厚いところでは8層もの塗り重ねとなりましたが、思ったほど塗膜は厚くはなりませんでした。 実車に詳しい方からみるとまだまだ物足りない部分もあるかとは思いますが、全体的にイメージどおりに仕上がったので、フェラーリGTカーファンとしては満足のいく仕上がりとなりました。 |
製作途中の様子。 |
昨年のトヨタMR2 AW11のGTマシン化にひきつづき、今年もノーマル車のキットベースにLM-GTカーを製作することができました。 昨年と異なるところは、AW11が架空の車だったことと異なり、今回ははっきりしたモデル車両があることで、再現する部分と省略する部分が出てしまったのは、まだまだ自身の未熟なところだな〜と実感しているところです。 とはいえ、キットでは発売されていない自分だけの一台が完成するのというのは、模型製作のなによりの醍醐味といえるところがあり、そうした旨み(笑)も実感できる楽しい製作となりました。 |