＊＊総括＊＊
キットは、今年夏に発売になったばかりのフジミキットです。発売日が延期、そのまた延期となったお騒がせキットですが、キット内容にもやはり開発の慌ただしさがいくらか見受けられました。
パーツ数は非常に多く、そういう意味では作り応え抜群ですが、その割に説明書のコマ割が少ないので、1コマ内の絵がパーツ番号で埋つくされて、パーツの絵と矢印が入り混じって、少々見づらいように思いました。
とはいえ、完成度は1/700とはとても思えないシャープさで、長年リニューアルされる事のなかったWLキットに満足できなかった赤城ファンには満足いただけるキット内容だと思います。
艦載機は新開発のクリアー成型のもので、キャノピーが別パーツになっている点に驚かされましたが、アンダーゲートになっていないので、透明になるまで磨かねばならず（実質的には不可能な作業）、少々「やりすぎた感」も漂っています。
また、主脚や魚雷、爆弾、増槽が別パーツにされているのはともかく、このサイズで尾輪まで別パーツにしたのも少々やりすぎの域という気がします。 また、それだけ細かくパーツ分けが行われているにも関わらず、プロペラは魚雷の幅より分厚かったため、かえって実感をそこねるので結局は取り付けませんでした。
完成度が非常にシャープですので、精密な模型が好きな方やベテランにはお勧めできますが、艦船模型ビギナーには少々お勧め
しにくい内容という気がしました。
1/700の世界はここ数年でずいぶん変わったなという印象です。
今月中旬からは、1/350でもハセガワの赤城を製作しますので、2隻の違いを見比べたいと思います。
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