戦艦 三笠
ハセガワ 1/350戦艦三笠 インジェクションキットについて






太平洋戦争時の艦艇とは全く違うスタイルの船体です。



船体の製作と塗装について

ハセガワの1/350三笠の船体は、左右分割で側面の細かいディティールも繊細にモールドされ、ディ
ティールアップを行う余地は少ないですが、ジャッキステーと砲門の一部はインジェクション成型では
多少無理のある部分とあって、この部分のみエッチングパーツに交換しました。

塗装に関してはあとで紹介しますが、実は基本に逆らったかなり思い切った処置を施してあります。

まずは、左右分割船体の組み立てにおいて、避けて通れない継ぎ目消しからです。


左右の船体は接着前にしっかりスリ合わせ、はけ塗りタイプのスチロール接着剤で仮止
めし、後に流し込み接着剤で本止めします。 

継ぎ目消しには、2液混合タイプのポリパテで仕上げました。乾燥時間が短く、ヒケも少ないので作業
性も良好です。 換装後に400番程度のサンドペーパーで余分なパテを落とし、800番→1000番程度
に徐々に番手を細かくして表面をならし、滑らかに仕上げます。


塗装前には部品を洗浄し、サフを吹くところまではいつもどおりですが、サフと船体色の間には、黒鉄
色の下地を作りました。 こうしてみると、何ともいえない不気味な輝きを放つ超兵器のような異様なオ
ーラを発していますね。(笑)

こうした下地は、以前にマイクロエースのC62スワローエンゼルを製作した際に実験的に行ってみて、
金属感のある下地に好印象を持ったため、今回はじめて艦船模型にも行いました。

プラモデル用塗料の金属色は基本的に、顔料ではなく、粒子によって構成されているため、上塗り塗
装の塗膜が弱くなる可能性が高く、本来あまり下地には使われないのですが、ここは基本を少し外し
た自分色を出してみたく、挑戦しました。(幸い、製作後数ヶ月を経ても三笠、C62供に塗膜に変化は
現れていません)

船体色はタミヤカラーの呉海軍工廠色を使用しました。 呉海軍工廠の塗装を再現した塗料は、ピット
ロード、GSIクレオス、そしてタミヤの3社から発売されてますが、それぞれ色合いも異なるので、個人的
に気に入っているタミヤ製を使用しました。

タミヤの呉海軍工廠色は、明るさと青みのバランスが個人的には一番ではないかと思っています。

タミヤカラーは水性、エナメル、油性アクリルの3種類が発売されていますが、今回は船底色や甲板
色に使用するGSIクレオスMrカラーとの兼ね合いを考えて油性アクリルにしました。

タミヤの油性アクリル塗料は、スプレーでしか発売されていませんが、HIGH-GEARed HOBBY WO
RKS!!の作例では大方、スプレーをそのまま使用するのではなく、一旦ビンに移してエアブラシ吹
きしています。 今回も、塗料の粒子の細かさと、濃度の調整の関係で、サフやコーティングも含めて
塗装はほぼ全てエアブラシのみで行いました。(細かい色注しを除く)


甲板色はGSIクレオスMrカラーを数色調合して自作しました。 船体色と発色に変化をつけるため、
一旦ベースホワイトで下地を隠蔽した後、黄橙色を吹き付けて下地としました。

甲板色自体は、タン、ウッドブラウン、黄橙色などを調合し、フラットベースを多めに加えたものです。

黄色下地の上に甲板色を吹き付けた後は、構造物を船体色の筆塗りで色注ししました。 この色注し
も、ビンに移したタミヤカラーを使用するのですが、タミヤスプレーはもともとリターダー成分が多いよう
で、ムラなく綺麗に色が乗ってくれます。 しかし、たくさんの色を調合してあるのか?分離しやすい
性質があるようですので、筆を漬ける度にペイントミキサーで塗料を良く攪拌する必要がありました。

それらの塗装が終わると、タミヤエナメルのフラットブラウンを軽くウォッシングして板目のメリハリを強調
し、天窓の再現にスモークグレーを各部に色注ししてこの時点での甲板作業は終了しました。


続いて船体と甲板を接着しますが、この時点で副砲をライオンロアの真鍮砲身に交換しました。

↑の画像はその交換方法を撮影したもので、右からキット状態の砲身、真ん中がプラ製砲身を砲座から
切り離し、真鍮砲身を接着するためのガイド穴をあけた状態、左側が真鍮砲身を接着(サフ塗装済み)
した状態です。

船体舷側にはエッチング製のジャッキステーを接着するのですが、ライオンロアとハセガワとで重複した
パーツとなるため、支柱も再現されているハセガワ製を使用しました。 純正とはいいつつも、一部合い
の悪い部分もあり、少々苦労しました。


↑装着を終えた副砲およびジャッキステー。この段階で既に、前回製作の三笠より、更なる精密
感が見えてきました。


↑副砲のアップ。今回は塗料や接着剤のはみ出しゼロを目標にアップに耐えられる作品作りを
目標に作業を進めています。ジャッキステーをエッチング化した関係で、ジャッキステーにかか
る砲門の一部もエッチングパーツ化したのですが、ジャッキステーがハセガワ製なのに対して、
砲門はライオンロア製を使用しました。


↑写真によって船体色の発色に違いがあるのは、前述のガンメタ下地の影響が大です。画像では
なかなか伝わらないのですが、独特の金属感です。エッチングパーツのスターンギャラリー(ハセガ
ワ製)も装備され、徐々に三笠の船体がその姿を表してきました。




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