1/24 ティレル019 コスワース Tyrrell 019 COSWORTH






ティレル019 1990年 中嶋悟仕様

2009年7月、展示会の企画の関係で2002年の1/12タイレルフォード以来、7年ぶり
となる、F-1キット製作を行いました。

マシンは1990年使用のティレルコスワース、名前の読み方ととらえ方が違うだけ
で、くしくもティレルフォードと同じパッケージングのマシンです。

キットはモデラーズの絶版キット、1/24ティレル・フォード019を使用しました。

日本人初のフルタイムF-1ドライバーであり、現在F-1で活躍している中嶋一貴の父、
中嶋悟が1990年にドライブしたマシンで、現在では定番となったハイノーズを初め
て採用したマシンです。

エンジンは基本設計がこの時代で既に20年落ちだったといわれるハートチューンのコ
スワースDFR V8。 

非力なカスタマーエンジンを搭載し、タイヤにも恵まれなかったマシンですが、中嶋
選手の「納豆走法」とも言われた粘り強い走りでサバイバルレースをしぶとく生き残
り、ポイントを取る走りがとても印象的でした。


↑エンジンカウル内部に搭載されているのが、ハートチューンのコスワースDFR
エンジン。前回製作のティレルフォードに搭載されていたDFVエンジンと基本設
計は同じで、90年代には時代遅れの感が否めませんでした(翌年、ティレルの
マシンにはホンダエンジンが搭載されます)

本来、この車の呼称は「ティレル・コスワース」が正式名なのですが、おそらくは
版権の問題で「ティレル・フォード」になっています。同時期にタミヤから1/10RC
で発売された019も商品名は「ティレル・フォード」でした。
(↑実はラジコンでも持ってました)

このキットは中学時代に一度完成させたことがあったのですが、当時の技術では満
足のいく完成度に仕上げることができず、いつかはリベンジしたいと思い続けてい
たもので、奈良模型愛好会の展示会へ向けて、「裏表」さんが極上キットを見つけ
てきてくれたことで、20年近い時を越えてのリベンジが実現しました。

実家に戻った際に、昔録画したF-1中継のビデオをあさってみたところ、1990年の
「スペインGP」「日本GP」「オーストラリアGP」の中継録画が出てきたので、これ
らを参考に、説明書に記載されていない各部の色彩等をチェックすることができま
した。

キットは1/24の旧キットとあって、必要最低限のパーツ構成ですが、020との比較
対象となるコスワースDFRエンジンは過不足なく再現されていたので、カウルはハ
メ殺さずに着脱式としました。

特徴的なブルーとホワイトの境界線のシルバーは、水転写デカールが付属していて
いたのですが、今回は塗装で仕上げました。

その他は、完全な素組です。
 



**総括**

ディティールに関してはそれほど精密ではありませんが、完成した姿を見ていると、
今にも中嶋悟が乗り込みそうなムードが満点で当時のF-1ブームを思い出し、胸が熱
くなってしまいます(笑)

カーボンモノコックの近代的なフォーミュラカーを製作したのは中学時代以来のこと
で、20年近くの歳月が流れていましたこともあって、今回はプラモデル初心者に
戻った気持ちで製作を楽しむことができました。

今後もまたフォーミュラカー製作をやっていきたいです。

それにしてもHIGH-GEARed's HOBBY WORKS!!のF-1モデルはタイレルP34からはじまって、
この019まで3台連続で全部「ティレル・コスワース」ですね(笑) 狙ったわけじゃ
ないのですが、なんだかティレルに縁があるなぁと実感しています。





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